イタリア語会話

2015/12/13

 

 思うところあって、10月からイタリア語会話の練習を始めた。

 自分にとっては新しいジャンルの活動であって、成就できるかどうかわからぬから、いままで伏せていた。

 

雲に包まれた私の山の家。雲のなかの深い霧に包まれる。

 

 

 教科書として

『イタリア語会話 55の鉄則表現』アントニオ・マインッツア 三修社

を使っている。会話の練習には日本方式よりも西欧方式のほうが理にかなっているとわかったからだ。

 

 私はいままで大学で習った外国語教育方針に従って、英語、ドイツ語、フランス語を勉強したが、会話についてはすべて失敗した。英語こそ商社時代に外地に派遣され、頭がおかしくなるほど実地教育をうけて話せるようになったが、ドイツ語、フランス語については文法の学習は成功したが、話せるようにはならなかった。

 

蓼科のイタリア語練習用山道の紅葉

 

 そこで外国人による教育に切換えたのである。彼らの教育法はたった一言、「習うより慣れろ」である。アントニオ・マインッツア曰く、「一日10課、ひたすら大声で発声せよ」である。つまり、口が自動的に動くように口の動きを覚えてしまえ、という内容である。

 

 そこでやってみた。10月の初めから、蓼科の人気のない山道で大声を上げて発声練習を繰り返した。文法も分からぬのに、2時間ひたすら発声練習を繰り返すのである。傍から見れば気違いですね。

 

草紅葉

 

 始めは一日5則が精一杯だったのですが、2回目からは一日7則ずつ、3回目からは8則ずつ、4回目からは一日10則ずつ反復練習やれるようになった。

 

 11月から金沢に冬期転居したので、場所を金沢市の卯辰山に変えて、雨が降らないかぎり、半時間かけて標高130mの山を登り、頂上の横空台(おうくうだい)で2時間練習し、また半時間かけて山を降りてくるのです。これで毎日1万歩の運動目標も同時に達成することになります。

 

蓼科彫刻公園の秋

 

 12月10日現在で合計10回の発声練習を終了したのですが、一日2時間で55則全てを本文を見ないまま発声することができるようになりました。落語で寿限無寿限無というのがありますね、アレですよ。莫迦でもチョンでも寿限無寿限無と繰り返せば御利益があると信じ込むのです。しかし、若い頃にはこんな丸暗記は一ヶ月で終了していたであろうものを、75歳になると2.5ヶ月もかかってしまった。やはり、呆けているには違いありません。

 

 さてこれからは教科書に載せられている単語の発音練習にかかる。これを12月いっぱいで終了する予定だ。私はpensionato(年金生活者)だから時間はいっぱいある。若いころには「時間がない」といってこの類の口練習ができなかったのだが、今は幸福にも思う存分練習できる時間がある。

 

蓼科イングリッシュ・ガーデンの秋

 

インターネット記事『中級からの勉強法』によれば、中級の勉強は坂本文法とImparare Leggendoの二本立てに限るらしいから、早速にImparare Leggendo: Indagine a Firenze (+ CD)をAmazonに注文した。英国で出版されている本で、アマゾンが12月中には届けてくれる、と請け合ってくれた。

 

 来年の春にはイタリアの語学校に入って実地訓練をしてみたい。

 

 

 では皆様、ご機嫌よう。