イタリア語会話(3)

2016/02/27

 

画像:La novella di Nastagio degli Onesti, dipinta da Sandro Botticelli

ボッティチェリ描くところの「オネスティ家のナスタジオ」デカメロン第五日目の第八話。ラヴェンナの貴族であるナスタジオが求愛を拒み続ける乙女の愛を最終的に確保するまでの話。原画はマドリッドのプラド美術館。

 

 今年の一月から始めたイタリア語会話中級については、すでにご報告済なのだが、

1. イタリアの出版社Cideb Editrice, Genovaの出版するImparare Leggendoシリーズの教科書を使用することとし、

2. 手始めにもっとも初級の教科書”Indagine a Firenze”を読み始めた。これが1月の初め。

3. 2月23日にやっとこの教科書の翻訳作業が終了し、同時並行的に進めていた暗唱用のメモも6章分すべてが完成した。

4. 今後はこの暗唱用メモを使用してテキストの暗唱作業に移るわけだ。どれだけ時間がかかるかわからないけれども、何回か音読するうちに音読のスピードもあがり、いずれはすらすらと暗唱できるようになるだろう。一応目標をたてておくことにしよう。完全な暗唱まではいかないかもしれないが、三月末までには全文をスラスラと音読できる状態に仕上げたい。

 

          

            画像:ドメニコ・ディ・ミケリーノ画(ダンテの)「神曲」サンタ・マリア・フィオーレ大聖堂

 

 1冊目の翻訳が完成したところで感想をのべておくと、

1. イタリア語というのは何か知らん、くねくねとしている。単語を勝手に合成してしまう癖があるとか、文法的にあきらかに間違っている箇所があるが、CDをなんど聞き直しても、現地人は間違った文法に痛痒を感じていない節があり、また、慣用句にいたっては文法的に解釈できないところを「慣用」であるとして汎用しているところがあり、これは日本語の辞書には書いてないから、インターネット上の伊・英辞典でいちいち調べ上げなければならないところがある。

2. さらに日本人はrとlの発音を区別することができないので、lについては日本語のラリルレロで代用するにしても、rについてはどうやって発音すればよいのか、まったくわからない。ドイツ語風に巻き舌で発音するとオドロオドロしい過剰発音になるから、控え目にどう発音するのか、CDを聴いただけでは理解が無理である。

 

 まあ、しかしこれでだいたいの様子が分かったので、先の教科書より少し上級のlower intermediate級の教科書を選んでこれを注文した。”Baci da Venezia”という本である。インターネットで注文したら、直ちに出版社から「在庫あり」として即日発送する旨の連絡を頂いた。

 

                                                                                         

 

 先に教科書”Indagine a Firenze”が読んでいてとても楽しい内容だったので、私はこのシリーズの教科書の編集方針が一挙に好きになってしまった。

 この新本が到着したら、さきの本の音読反復練習と抱き合わせで、このBaciの翻訳を開始する予定である。

 

画像:Flower Show at Horticultural Garden in Florence

 

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 では皆様ご機嫌よう。