和歌山県一周

2016/04/03~4

 

画像:道成寺縁起絵巻(重文)より 

やっと安珍に追い付いたものの、人違いと言われて清姫は激怒。「おのれはどこどこ迄やるまじきものを」 安珍「南無金剛菩薩、助け給え」と熊野権現に祈る。

 

 京都大学美術研究会OB会というのがあって、私たちが大学在籍時に仏教・仏像にかんして講義してくださった上野照夫先生を偲び、毎年4月の第一日曜日に集まる会なのであるが、今回は和歌山県の道成寺・長保寺・根来寺を回ることとなった。

 幹事は留岡君。

 

画像:道成寺の宝佛殿。仏像が納められている。

 

1. 道成寺

 バスは9:10京都駅八条口Avanti前を出発して、11:45道成寺に到着した。道成寺というのは『今昔物語』に出て来る「熊野参詣の若い僧に恋慕した紀伊国郡の女が、僧の違約を怒って、寝室に閉じこもり、やがて死んだ後に大蛇に化し、道成寺の大鐘に逃げ隠れた僧を焼き尽くし、血の涙を流して去って行った」話で有名。

 

画像:千手観音立像 絵葉書から

 

 千手観音立像(本尊)国法平安時代初頭 木造漆箔 像高291cm 総高350cm

 

画像:縁起絵巻解説

 

画像:境内にある安珍塚 安珍と釣鐘を葬った場所

 

2. 長保寺

 

画像:同寺パンフレット

 

 本堂 国宝 延慶4年(1311)

 多宝塔 国宝 延慶4年(1311)

 大門 国宝 嘉慶2年(1388)

 

というのですから、すべて鎌倉時代ということになりますね。

 

多宝塔

 

境内にあった地蔵菩薩

 

3. 根来寺

 

     

      2006年4月撮影。

 

 根来寺に到着したのですが、私と同伴者の二人はこの後、白浜温泉へ行く日程が組まれていて、和歌山駅からの5時の特急に乗るためには、この根来寺は割愛せざるをえなくなり、タクシーで舟戸駅へかけつけました。もう少し時間があれば根来寺を拝観できたのに残念です。

 

4. 白浜温泉

 

 

 わたしたちは古賀の井レゾート&スパというホテルにとまりました。春休みの最中で、小学生とその親達が大勢遊びにきていて、たいへんな賑わいでした。大きな浴室、おおきな露天風呂があって快適でしたが、食事はまあまあ。

 

画像

 

 翌日は朝から雨模様となってしまい、観光はすべて省略しました。

 

5. 紀伊勝浦

 この白浜とか紀伊勝浦というところは京阪神から近いのに山間僻地の様子を呈しており、特急の本数も僅かで、かつ特急も停車駅がひどく多く、乗客からするとまるで、「特急」ではなくて、「準急」の感じを受けます。折角紀伊勝浦まできたのだから、この世界遺産、国立公園をしっかり回りたかったのですが、この辺りを巡廻する観光バスなど組まれておらず、観光するのにはレンタカーをして、2,3日かける必要があると感じました。

参考:紀州のお花見と温泉

 

画像:絵葉書から

紀州太地捕鯨大漁之図鯨全体之図

紙本着色

太地町立鯨の博物館

 

 紀伊勝浦の近くの太地に鯨博物館があるというので、タクシーをまたせておいてわずか10分の駈け足見物をしました。

 

6. 名古屋

 汽車は紀伊勝浦から4時間余もかけて準急並みのスピードでやっと名古屋にたどりつきました。本日は汽車の旅で疲れました。

 同伴者の親切なお心遣いで名古屋駅前の大名古屋ビルヂングのなかの「築地青空三代目」という長たらしい名前の寿司屋に入り、大変美味しいお寿司をたべましたら、心に落ち着きがでてきました。

 

 どうやら、まちがっても汽車で紀伊半島を巡ろうなどとは思わないほうが良いようです。

 

 では皆様ご機嫌よう。