ヤマザキ・マザック美術館

2016/02/09

 

 2010年に名古屋の工作機械メーカー「ヤマザキマザック」が設立した美術館で、建物がすばらしく美しい。場所もいい。

 

        

         画像:パブロ・ピカソ 《マタドール》

 

      1987年に米国で公開されたマイケル・ダグラス主演の映画「ウォール街」にヤマザキマ

     ザック美術館の所蔵作品パブロ・ピカソ《マタドール》が使われています!

 

とこの美術館HPの新着情報に書かれてあったから訪ねたようなものだが、残念。今回は展示されていなかった。これがこの美術館の絵画部門ではただ一つの目玉作品なのだと思うと残念至極。「聖なる風景」展が催されていて、青の部屋がそちらに使われたため、鑑賞不能になった、ということらしいので、4月に改めて見に行くことにしました。

 

 でもそうはいっても見応えのある作品が多かったですね。                                              

5F         


写真:

アルフレッド・シスレー (1839-99)

サン=マメのロワン運河、1885

The Loing Canal in Saint-Mammès

(パリの南西南約80km)

Saint-Mammès(サン=マメ)でセーヌ河から離れロワン川に沿って南方に遡る運河なのですが、時期は六月頃でしょう。艀が三隻、曳航中の木材も見えます。この運河の美しい季節なのです。

 

画像:絵葉書から。

ROUAURT, Georges Henri (1871-1958)

Christ and the Fishermen 1939

Oil on Canvas/ 54 x 76.2cm

 

漁師だった者を使徒としながらキリストが布教を行ったガラリヤ湖畔なのでしょう。ペトロはガリラヤ湖で弟アンデレと共に漁をしていて、イエスに声をかけられ、最初の弟子になった、のでしたね。

 

画像:ガリラヤ湖の漁師。2007/03/25撮影。

 

                                

                                 画像:絵葉書から

                                 SOUTINE, Chaïm (1894-1943)

                                 Woman c.1937

                                 Oil on board / 40.5 x 18.4cm

 

 藤田嗣治と同時代の人なのですが、有名な作品がオランジュリー美術館にあるケーキ職人ですね。このMAZAK美術館にはスーティンが7作品もあるらしいですよ(常設展)。フィラデルフィアのアルバート・C・バーンズがこの画家をパリで見つけたことがきっかけで売れ出した画家なのです。一度フィラデルフィアにバーンズ・コレクションを訪ねたいです。

 

画像:絵葉書から。

Vlaminck, Maurice de (1876-1958)

Mill

Date unknown

Oil on Canvas

82 x 99.8cm

 

 水車小屋なんでしょうけれど、美しい絵ですね。

 

 一階ロビーの彫刻も美しい。

 

4Fのアール・ヌーヴォーのガラス工芸や家具

 

 円盤式オルゴールが見えます。

 

                 

 まるでナンシーのナンシー派美術館の一部を切り出してもってきたような按配です。アール・ヌーボーは綺麗は綺麗ですが、コテコテしていて日本人の感覚にはあまり合わないような気がします。でも、展示方法についてはナンシーのそれよりも優れている?

 

エミール・ガレ「風景文鉢」。展示方法が素晴らしいですね。

 

 どこをとっても素晴らしく美しい美術館で感心させられました。

 

チョコレート・クレムー

 一階のカフェで提供されています。美しくてそして素晴らしくデリケートで美味しい。食べ始めたら、あまりに美味しいので、一旦手を休めてこの写真をとりました。お勧めします。

 

 おおきに。